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IT先進国に学べ!IT教育が発展している国に共通する特徴と日本の現状-パート2

2019.4.26 reisuke

2020年から小学校で「プログラミング教育」の必修化が決まり、ますます関心が高まるIT教育。前回はパート1として、世界で「IT先進国」と評価される国々とその取り組みについてご紹介しました。今回はパート2として、IT教育の環境整備や導入が遅れている日本の現状と、世界で「IT先進国」と評価される国々に共通する教育の特徴を併せてご紹介します。

1. 日本の現状

前回は、IT先進国である北ヨーロッパの3つの国をご紹介しました。この3つの国の共通点は、政府がIT化の重要性をよく理解し、世界に先駆けて計画を推進したことです。では、日本の現状はどのようになっているのでしょうか。

1.1.社会

・マイナンバー制度が上手く活用されていない

マイナンバーが本格的に運用されたのは2016年1月ですが、制度が導入されてもサービスシステムの構築が追いつかず、環境や認識に変化がないと感じる国民がほとんどです。個人としても企業としても、結局「何のためのマイナンバーだったのか」とメリットを感じられないからなのはないでしょうか。便利になっていない、行政が効率化されていない、国民にメリットが伝わっていないなどデメリットばかりが目立ち、残念ながら上手く活用されているとは言えません。

・進まないキャッシュレス

日本は先進国の中でも突出してキャッシュレスが遅れている国です。その理由は色々ありますが、最大の問題は「カード不可」の店舗が未だに多いからなのではないでしょうか。つまり、現金を持っていないと困る場面があるということ。これはマイナンバーと同様に、受け入れ体制が整っていないということです。とは言え、キャッシュカードやデビットカードが使える店舗でも、好んで現金が使われているそう。その理由は、日本が他の国に比べて安全であるため、国民がキャッシュレスの必要性をあまり感じていないからかもしれません。世界の主流はキャッシュレスですが、日本に浸透するにはまだ時間がかかりそうです。

・進まない電子化

省庁ですら電子化が進まず、「改ざん」「隠ぺい」が明らかになる日本。IT後進国を象徴する「虚弱な電子政府」ということが示され、IT化への期待が一気に薄れた方も少なくないでしょう。政府がIT化の重要性を理解していないから、全てが中途半端なのかもしれません。

1.2.学校

・紙文書が大量に利用されている

連絡網やメッセージなどのアプリを利用する学校が増える一方、未だに大量の紙文書が利用されています。IT先進国でなくても、学校だよりや大切なお知らせはオンラインで直接親に送るのが当たり前の時代です。

・IT環境の整備の遅れ

先進国では、学校の各教室にスマートボードやプロジェクターなどの電子黒板が完備されていますが、日本ではPCの導入と同様に普及が遅れています。また、環境が整えられていても、上手く活用されていないケースが多く見受けられます。

・IT環境を整える「人材」「金」「情報」が不足している

教育委員会や学校にプログラミング教育を担当できる人材がいないうえ、発信できる情報も持っていない状況。また、デバイスをそろえる予算も不足しています。「人材」「金」「情報」のどれをとっても不十分で、文部科学省による打開策も提示されていません。

IT先進国に共通する教育の特徴
この記事を書いたひと
reisuke

オーストラリア在住。ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育の分野を中心に幅広いジャンルで執筆中!